当たり前にあった存在。

主人公

雪が降るんじゃないかと思う程に寒い１１月。
時はもうすぐ１８時。

そんな日に暖房器具も無い図書室は利用者が少ない。図書委員の未明日は今日返却されてきた本を元にあった場所に返していく。

（そろそろ閉館ね･･･）

カウンターに戻ると同時に鐘が鳴った。閉館の時間。利用してくれていた生徒を見送り、図書室のドアに鍵を閉めた。