未明日の幼馴染

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陸上部の部室前に着いてノックを2回。 すると聞き覚えのある声が返ってくる。 「はーい、どうぞー。」 未明日は部室のドアを開けて、部室の中に入ると真雪が着替え中だった。 「真雪ちゃん!何が『どうぞー。』さ!?服着てー!!」 叫ぶように言い、足元に落ちてたスカートを真雪に投げつける。 「別に良いじゃん。女同士だし・・・。」 「もし私じゃなかったらどうするの!?真雪ちゃんは恥じらいが無さ過ぎる。」 飄々としてる真雪に未明日は溜め息をつく。 「着信があったから100%未明日だってわかっての行動だよ。それにお兄さんの前で平気に真っ裸になれる未明日に言われなくないなぁ。あ、葵先輩元気?」 「いっ、いつの話してるのよ!?それは小学生の時の話でしょ?今はそんなことしないもん!」 真雪は着替えが終わり、帰り支度をし始めた。 「まぁ、葵先輩に暇だったら顔出しに来てくださいって言っといて。」 「どうだろ・・・最近お兄ちゃん忙しそうだし。会ったら言っとくよ。」 帰り支度を終え、2人で部室から出る。真雪は部室の鍵を閉めて職員室に向かう。未明日もそれについてく。 「あ、今日本屋寄りたいかも。」 未明日は思い出したように言った。 「もしかして今ハマってるサタンなんとかって漫画?面白いの?」 興味無さそうな、やる気がない反応で返す真雪。 「面白いよー。お兄ちゃんだって読んでるし。」 「葵先輩も漫画読むのか・・・なんかイメージが・・・。」 ちょっと肩を落としてる真雪に未明日は笑顔で。 「そんだけ面白いってことだよ。お兄ちゃん普段漫画読まないもん。ってかお兄ちゃんのイメージってどんなんさ?」 真雪が黙りこむ。 「んじゃ、本屋行き決定ね。」 未明日のテンションが上がる。
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