当たり前にあった存在。

未明日の幼馴染

「ってかさ、そのサタギャラ？ってどんな話なの？」

帰り道、少し前を楽しそうに歩いている未明日に声をかけてみる。

「んーっと、魔界って世界の話だよ。戦で両親を亡くした主人公、カイナス。なんで両親ともこの戦で失わなきゃいけなかったのか？誰が引き起こした戦なのか？それを調べるために幼馴染の女の子、ナーミルと２人で謎を解き明かそうとする話だよ。」

未明日は簡単に説明した。けれど真雪には難しかったらしく。

「よくわからないけど･･･。」

真雪は微妙な難しそうな顔して降参ポーズ。

「わからなくなんか無いよ。それがさ、カイナスがめっちゃカッコ良くてさ！それでね･･･」

「や、それはいらない。」

未明日のエンジンがかかり始めたのに、真雪はバッサリ切る。
そしていつも別れるとこに着いた。

「明日ねー。」

未明日は元気良く手をふる。

「明日お休みだけどねー。」

真雪も手をふる。

「･･･気をつけて帰ってくださひ。」

未明日は家に向かって歩きだす。