散華

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「良いなぁ…。私もそのお墓に入りたいです。」 「あん?鉄は、シッカリ生きて、自分の家族の墓に入れ」 「じゃあ、やっぱり土方さん達の墓に入らなきゃいけませんね(笑)私にとって、土方さんがお父さんで、沖田さんがお母さんですから」 少し驚いた表情をしながら 「そうか…総司が聞いたら喜んだろう。しかし、なんで総司が兄じゃなくて母なんだ?」 と聞くと、小首を傾げながら 「ん~なんででしょう。三人で居る時は、特にそんな感じがしたんですよね。僕の願望だったのかもしれませんが…。私の幸せな想い出です」 そう言って、赤い紐で結ばれている髪の束を見つめた。
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