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その会話を聞いていた近藤は
「あぁ、歳には俺が直々に稽古をつけてやる!午後は覚悟しておけよ」
そう豪快に笑いながら土方に言うと、さぁて、そろそろ始めるか…と腰を上げた。それにつられて門下生も皆道場へ戻って行った。
……よっぽど宗次郎と俺を近付けたく無いんだな
そう思い苦笑しながら歩いていると、
「残念だな。せっかく立会いが出来ると思ったのに…。まぁでも同じ道場ですから、これからいつでも機会はありますね」
そう言いながら宗次郎は横に立って笑いかけてくる。
その屈託のない笑顔を見て、近藤が可愛がる理由が分かる気がした。
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