9.11の真実～ロシアの崩壊と旧ソの再来～

第三章 リバチェフリポート

そして、このことは言うまでもなく、これまでゴルバチョフが積み上げてきた民主化への努力に逆行する動きであり、このような事態にならないように、民主化と平和への道を突き進んできた、そして、これに全力を注いできた先人への冒涜でもあった。

リトミネンコは、社会主義国家の少尉であっても、根は民主主義に対して、敬意を払っている。大佐であった時期に、ソビエトが崩壊。ロシアになって、軍が再編成されたときに、少尉にまで身分を落とされ、海軍での任務を任命されたとき、同じような扱いを受けた多くの将校が退役した。しかし、リトミネンコはむしろこれを喜んで受け入れたのである。