第四章 懲戒免職

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その翌日、司令部に、『先の任務の報告書の件で』呼び出されたリトミネンコは、部屋に入るなり待ち受けていたカーネル少佐に唐突に切り出された。 「いったい君は何を調べているんだね?」 単刀直入に聞いてくる。 「少佐。私は同志ミーシャの死が、本当に事故死であるとは思っておりません。」 悪びれずにリトミネンコが答える。 「少尉。今回の件は、確かに旧ソビエト体制の秘密警察が深くかかわっている。だからこそ、ワタシはお前にかかわってほしくない。」 「ご心配ありがとうございます。」
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