第四章 懲戒免職

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「少尉。できれば、今回のことは、私の顔を立てて、引いてはもらえないだろうか。」 「それは『圧力』がかかっている、という解釈でよろしいのでしょうか?」 リトミネンコは、強い口調で念を押した。 「ああ。正直なところ、完全に参っているんだよ。私もどこからの圧力であるかの断定はできないが・・・少なくとも、クレムリンの限りなくトップに近いところからだな。」 「それだけ、ミーシャの死は、ロシアにとっても機密を要する事件に彼がかかわっていたという裏返しではないですか?」 「ああ。そうだろうな。ただし。今回は、これ以上君が捜査を続行するのであれば、解任とさらに状況によっては拘留の措置をとるといってきている。」
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