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「わかった。残念だが。君にはここでまず解任を言い渡す。本日をもって少尉待遇は受けられない。扱いとしては、懲戒免職であるから、特別な扱いは何もできない。階級も君が『いなくなっても』今のままだ。特進もない。そして、君はKGBから追われる身となる。それでいいね。」
「はい。」
短く答えたリトミネンコは、階級証と拳銃をそのままカーネル少佐の机に置き、足早に司令部をあとにした。
(彼の能力は私が一番高く評価していたのだが・・・しかし。UN63の存在までたどり着いているとなると・・・さすがに国家全体を脅かす存在になる。さすがの彼も数時間後には生きてはいまい。)
カーネルは残念そうに天井を見上げ、目を閉じた。
リトミネンコが申し出を辞退した今、その報告はすぐにでも司令部に報告するべきであった。しかし、カーネルがそれを1時間あまり遅らせたのは、カーネルなりの、彼への誠意と愛情であったのかもしれない。
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