第五章 クレムリンにて

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「私は、あの老人たちに一応簡単に報告だけしておく。」 そういい残して、黒コートの男は部屋を去っていった。 なんとも言えない緊張感がプーチンを包む。 プーチンは部屋を出るとすぐに専用の携帯端末を取り出した。 「プーチンだ。すぐに官邸まで来てくれ。あと、KGBAの幹部も集めろ。ひとり残らずだ。」 KGBAとは、プーチンがKGB時代の秘密警察を復活させるために組織した秘密警察の再編成部隊である。彼は、このメンバーを基礎として、秘密警察を復活させることを目論んでいた。
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