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(・・・それなら、決断はいまだ。)
リトミネンコはそれをある程度クールに判断し、適切な行動に移ることにした。
(・・・背後から来るのは二人か。)
通常、尾行の目的が何であれ、彼らが個人で行動することはない。
少なくともふたり以上で行動するのが秘密警察の行動の鉄則だ。さらに、重要なミッションには、これを遠くから監視する役目を負う監視役がつく。
ということは、少なくともふたり『以上』のプロを相手に、銃撃戦をしなければならないということである。
しかしながら、リトミネンコがもっているのは、古いタイプの護身用に毛が生えたような旧式の銃だけだ。
今まで自身の身を守り、慣れ親しんだ最新式の銃はすでにさっきの退職時に返還している。
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