第七章 CIA蠢動

5/11
前へ
/105ページ
次へ
そして、圧倒的な破壊的をもって戦端が容易に開かれてしまうこの兵器は、その費用対効果において通常兵器よりコストも安く、かつこれにかかわる人員や人件費を大幅に減らすことが可能であった。かつ、武装が完了するまでの必要な期間が、通常の軍隊の特殊装備、訓練という時間的コストでも極端に短い。通常であれば、訓練や演習に加え、武装の強化や作戦の立案、組織の編成など、十年近くかかるものが、半分、いや四分の一を切る期間で可能となるのである。技術と施設の二本柱が揃えば、数百人で大国と肩を並べる武装が可能となることは、大きな魅力であった。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加