第一章 変死

8/8
92人が本棚に入れています
本棚に追加
/105ページ
しかし、通信が途絶したあとでは、当然届くはずのないその声はむなしく響き、ミーシャとの通信は二度とつながることはなかった。 数秒のちに通信が復活はしたが、そのときにはミーシャが別の通信に出ている、ということで他の者がリトミネンコと必要なやりとりを行った。 さらに後刻暗号通信文で、通信の途絶は通信機の故障であるということが伝えられたが、当然リトミネンコには信用できるものではなかった。 それ以来、忽然とミーシャの『存在』が消えた。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!