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しかし、通信が途絶したあとでは、当然届くはずのないその声はむなしく響き、ミーシャとの通信は二度とつながることはなかった。
数秒のちに通信が復活はしたが、そのときにはミーシャが別の通信に出ている、ということで他の者がリトミネンコと必要なやりとりを行った。
さらに後刻暗号通信文で、通信の途絶は通信機の故障であるということが伝えられたが、当然リトミネンコには信用できるものではなかった。
それ以来、忽然とミーシャの『存在』が消えた。
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