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「悟と真咲は俺達と部署が違うから知らないと思うけど、潤ってさ、今年入社だけど、俺達と同い年なんだ」
「えぇ!?そうなんだ~」
悟と真咲が同時に声をあげる。
「一浪してるんで…」
恥ずかしそうに潤が言った。
「でも、○○大学出てるんだってよ~」
美樹が付け足す。
「○○大学!?この辺で有名な国立大学だ!すげぇな!」
悟が驚いた。
「いえ、やっと入って、何とか卒業できただけで…」
潤が謙遜気味に言った。
「でも、すげぇよ~」
悟はしきりに関心している。
「皆さんはここが地元なんですか?」
潤が聞いてきた。
「おぅ!全員ここが地元だ」
裕也が反り返って言う。
「裕也、威張るとこじゃないでしょ。大学もここだったよ」
美樹がそう言うと、
「あっ!私は大学県外だよ」
真咲が手を上げた。
「北原さんはどこの大学だったんですか?」
潤が真咲の方を向く。
「うんとさ、ここでは敬語じゃなくていいよ。同い年なんだしさ」
真咲がそう言うと、
「いえ、勘弁して下さい。先輩にタメ口なんて」
潤が手を左右に振って言う。
「いいんじゃねぇ。その方が話しやすい」
裕也が潤の肩を叩いた。
「でも…」
潤が遠慮している。
「いいって!気にすんな!」
悟も潤の肩を叩いて言った。
「じゃ、お言葉に甘えて」
「よし!じゃ、これからは敬語無しね。えっと、大学ね。△△県の□□大学だったんだ」
「□□大学?俺の親戚がその近くにいて、小さい頃、何回か遊びに行った事あるよ!」
潤が嬉しそうに言うと、
「えぇ~!そうなんだ!偶然だね。あの辺さ~…」
真咲と潤はローカルな話題で盛り上がった。
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