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夏の日差しが強くなってきた頃、皆でキャンプに行こうという話が持ち上がった。
人数が多いほうが楽しいだろうという事で、いつもの4人に加えて、潤と翔子も誘う事にした。
潤には裕也が声をかけてみるというので、翔子のほうは真咲が聞いてみる事になった。
以前、真咲のおせっかいで、翔子が悟に告白して玉砕していたので、それ以来、何となく悟がいる集まりには声をかけずらくなっていた。
会社では、いたって普通で今まで通り真咲にも悟にも接している翔子だが、本心はどうなのかわからない。
思い切って誘ってみた。
「翔子ちゃん、今度、皆でキャンプ行こうって話あるんだけど、一緒に行かない?」
「えっ!?キャンプですか?良いですねっ!行きたいです!」
「そう?良かった!あのさ…、悟もいるんだけど、平気かな?…」
「あ~っ!全然大丈夫ですよ!気にしないで下さい!」
そう言って翔子はニコッと笑った。
「そっか。ごめんね、余計な事聞いちゃったかな」
「いいえ。じゃ、5人ですか?」
「あと、早川君も一緒なんだ。翔子ちゃんと同期の」
「あ~、早川君ですね。今、相沢さんと一緒に仕事してる。新人研修の時、わりと話してたんでよく知ってます。了解です」
「じゃぁ、詳しい事決まったら教えるね」
「はいっ!楽しみにしてます」
裕也が声をかけた潤も快く承諾してくれて、6人で行く事になった。
皆で準備を分担し、車は、悟の父親の大きいワゴン車を借りられたので、皆で相乗りして行く事にした。
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