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当日、待ち合わせ場所に皆が集まり、荷物を積んで出発の準備をしていると、悟が真咲に声をかけてきた。
「真咲、助手席乗ってくれねぇかな?」
「えっ?良いけど。何で?」
「ナビ頼むよ」
「OK!」
皆で車に乗り込む。
運転席に悟、助手席に真咲。
裕也が後ろに乗りたいと言ったので、3列目に裕也と美樹、2列目に潤と翔子が乗った。
車を走らせ、2時間程でキャンプ場に着いた。
貸しコテージは、玄関脇にバーベキュースペースがあり、一階にキッチンとリビング、ロフト調の2階がついていて、2階に女性陣が、1階に男性陣が使う事にした。
荷物を降ろし一息ついていると、裕也が嬉しそうに釣竿を出してきて言った。
「悟!潤!釣り行くぞっ!」
「お前、釣り好きだな~」
悟がそう言って笑いながら釣竿を受け取った。
「そういや向こうに川あったよな。楽しそう~!」
潤も嬉しそうに裕也から釣竿を受け取る。
「じゃ、こっちはバーベキューの準備してるから」
美樹が持ってきた野菜を出しながら言う。
「食べれる魚、釣ってきてよ~」
真咲が笑いながら悟をつつく。
「まかせとけ~っ!」
そう悟が言うと、
「よしっ!行くぞ~っ!」
と裕也も続き、3人で元気に外に出て行った。
「あれはしばらく帰って来ないね~」
美樹が少し呆れた顔で言う。
「だね。しょうがない。こっちはこっちでやっちゃおう!」
真咲がまな板と包丁を出してニヤッと笑う。
「あっ!私、こっちの野菜切りますね」
翔子がテキパキと体を動かす。
「おっ!翔子ちゃん、慣れてる。良いよ~!」
美樹がそう言うと、翔子がちょっとはにかんだ。
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