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過ぎる季節
~9月~
いよいよ運動会。
天候は、晴れ。晴れの中でも太陽ですぎってくらいの晴れ。
でも斗也は白組。私は紅組。そう。敵チーム。
徒競走の時もずっと斗也の事だけを見ていた。
鼓笛が始まった。凄く緊張した。
でも斗也の事だけは見ることが出来た。あなたを見ていると何だか落ち着いて来るから・・・
とある日。私は理夏子と遊んだ。
『ねぇ!理夏子って好きな人いないの?』
「いるし!いるに決まってんじゃん!」
『誰~!?』
「じゃあ当ててみ!」
『じゃあヒント!何組?』
「2組だよ!」
『え~。槙史!』
「ちがっ!」
『じゃあ海成!』
「え~!」
『じゃぁ智貴!』
「違うし!」
どんどん近づいてくるお別れの交差点。
『教えてよ~!』
点滅している信号を見て道路を渡りながら叫ぶ。
「え~。智貴だよ!智貴!」
『まぢで!?』
「うん。誰にも言わないでね」『了解!』
「今度唯香の好きな人も教えてよね!」
『はいはい。』
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