過ぎる季節

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ

過ぎる季節

~9月~ いよいよ運動会。 天候は、晴れ。晴れの中でも太陽ですぎってくらいの晴れ。 でも斗也は白組。私は紅組。そう。敵チーム。 徒競走の時もずっと斗也の事だけを見ていた。 鼓笛が始まった。凄く緊張した。 でも斗也の事だけは見ることが出来た。あなたを見ていると何だか落ち着いて来るから・・・ とある日。私は理夏子と遊んだ。 『ねぇ!理夏子って好きな人いないの?』 「いるし!いるに決まってんじゃん!」 『誰~!?』 「じゃあ当ててみ!」 『じゃあヒント!何組?』 「2組だよ!」 『え~。槙史!』 「ちがっ!」 『じゃあ海成!』 「え~!」 『じゃぁ智貴!』 「違うし!」 どんどん近づいてくるお別れの交差点。 『教えてよ~!』 点滅している信号を見て道路を渡りながら叫ぶ。 「え~。智貴だよ!智貴!」 『まぢで!?』 「うん。誰にも言わないでね」『了解!』 「今度唯香の好きな人も教えてよね!」 『はいはい。』
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!