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母さんは妹を部屋に運ぶとすぐに救急車を呼んで人工呼吸とか心臓マッサージとかの応急処置をしてた。
あの頃の俺は小さかったので妹の身に何が起こったのか理解出来ずにいた。
ただ不安な気持ちだけを持って…。
救急車が家に着くとすぐに妹を運んで少し遠いＩ市の大きな病院へ送られた。
俺と姉ちゃんと兄ちゃんと母さんと父さんも慌てて病院へ行った。
後から祖母やいろんな人たちもやって来た。
俺は集中治療室で頑張っている妹が無事である事を祈る事しか出来ずにいた。
その場にいたみんなが無力だった…。
そして何時間もたってやっと集中治療室のランプが消えた…。
そしたら奥からやってきて親にだけ来るように言ってきた。
俺も行かなきゃもう妹には会えないような気がして俺も行く！！と泣きわめいていたが兄弟たちに抑えられて行く事ができなかった。
その瞬間から俺は二度と元気な笑顔で喋りかけてくる妹を見る事ができなかった。
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