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「あのぉっ!?言わせていただきますがあなた俺の腹にのしかかりましたよね?俺の安眠を妨げましたよねぇ?!あれは俺がひそかに楽しみにしている時間なんですよ。あなたにもあるでしょう?幸せな時間!」
我ながら痛みに耐えながらよく言ったものだ。しかし痛い。
「ああ、あった。」
「そうでしょう?ですからいきなり」
「ほれ、たい焼き」
‥‥‥なんだこれ。
こいつが差し出した手には白い紙につつまれた魚の形のもの。いやどっからどう見てもたい焼きなんだけど。
‥‥とりあえず会話おかしくね?
「さっき欲しがってた。遠慮しないで」
「え、あー‥‥」
‥‥さっきの話かよ!!
ってか欲しがってないし!しかもなんでポケットからたい焼きが出てくる!?もう一匹ポケットからしっぽ見えてるんだが?!つーか遠慮してるわけじゃありませんからぁ!
俺が心の中でツッコミをいれていると、思い出したように、少し間が悪い顔をして彼女が言った。
「ちなみにあんこじゃなくカスタードなんだ、ごめんね」
母さん、話が通じない相手にはどう接したらいいのか、何故教えてくれなかったのですか。
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