3人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、やってくれる気になったの?」
「ヤっ‥‥ヤラねーよ!ってか先公に頼むってなに考えてんだよ!」
はぁ、とわざとらしくため息をついた奴は呆れ顔で俺を見た。
いやまて、呆れるのは俺のほうだ。
「だからお前に頼んだのに。先生は忙しいでしょ?」
「そういう問題じゃ‥‥」
「一人でも出来ないことはないけど‥‥」
奴は気まずそうに後ろを向いた。そうしても可笑しくはない。普通他人にカミングアウトすることじゃないからな。でも一人で‥‥
てっ‥‥!!!まてまてまてまて!俺!変なこと考えるんじゃない!‥‥いや俺だって思春期まっさかr‥‥じゃない!だって一人エッ‥‥なんて!!!
「‥‥‥、」
なんだ、何故俺を見る?!なんだ、俺のエロい考えがわかったとでもいうのか?!エスパーか?!エスパーなのかっ?!
そして奴は、恥ずかしそうに言った。
「迷子になるのよ、方向音痴で」
最初のコメントを投稿しよう!