友人

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「ていうか、RYU!右肩どうしたん!?」 「マフィアに討たれた。」 「本当かいな!?」 「…信じるんだ…?」 「いや、RYUなら有り得るし…。」 確かに、有り得る話だ。 夏弥には昔の話を少しだけしていた。 昔、ヤバイ友達がいて、その友達のせいで一回誘拐されかけた事、あとは何故か黒いスーツを着た男に轢かれた事。 嘘だと思わないでくれたのが、嬉しい。 「RYU、RYU!携帯なっとるで!」 「え?あ、マジだ。ちょっと悪い。見る。」 じいやから貰った端末を、夏弥には見えないように開く。 じいやから、情報だ。 『RYU、次の情報じゃ。どうやら操っているのは、シスター・スネーク。』 「…やっぱりか。」 「何がやっぱりなん?」 「い、いやぁ、なんでもねぇ!」 慌てて、端末をポケットにしまう。 そして、夏弥の前で手を合わせた。 「わりい…。急用出来ちまってさぁ……。今度、埋め合わせるからっ!」 「仕方あらへんなぁ。約束やで?」 「うん。また、メールするからっ!」 俺はそれだけを言うと、教会に向かった。 そう。メールには続きがあった。 『最近、お布施の金額を増やすようにいってるらしい。止めとくれ。』 と、いう。 俺はいつも着ている服じゃなく、バーテン服に着替え、教会の周りにいる奴らから、話を聞く事にしたのだった。 ~友人:完~
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