2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ていうか、RYU!右肩どうしたん!?」
「マフィアに討たれた。」
「本当かいな!?」
「…信じるんだ…?」
「いや、RYUなら有り得るし…。」
確かに、有り得る話だ。
夏弥には昔の話を少しだけしていた。
昔、ヤバイ友達がいて、その友達のせいで一回誘拐されかけた事、あとは何故か黒いスーツを着た男に轢かれた事。
嘘だと思わないでくれたのが、嬉しい。
「RYU、RYU!携帯なっとるで!」
「え?あ、マジだ。ちょっと悪い。見る。」
じいやから貰った端末を、夏弥には見えないように開く。
じいやから、情報だ。
『RYU、次の情報じゃ。どうやら操っているのは、シスター・スネーク。』
「…やっぱりか。」
「何がやっぱりなん?」
「い、いやぁ、なんでもねぇ!」
慌てて、端末をポケットにしまう。
そして、夏弥の前で手を合わせた。
「わりい…。急用出来ちまってさぁ……。今度、埋め合わせるからっ!」
「仕方あらへんなぁ。約束やで?」
「うん。また、メールするからっ!」
俺はそれだけを言うと、教会に向かった。
そう。メールには続きがあった。
『最近、お布施の金額を増やすようにいってるらしい。止めとくれ。』
と、いう。
俺はいつも着ている服じゃなく、バーテン服に着替え、教会の周りにいる奴らから、話を聞く事にしたのだった。
~友人:完~
最初のコメントを投稿しよう!