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「お待たせっ!いやぁ、バイトが長引いてよ。」
「大変やなぁ。でも、しっかりやるんやで!」
「うん。えっと、ワインとコインを狙うんだっけ?」
「そうや。美術館に二つとも揃ってるらしいで。でも…」
「西館と東館に別々に保管されてるんだよな。…確か、西がコイン、東がワインだったよな。」
地図を見ながら、俺と夏弥は作戦を決める。
結果、手下をフルで使い、夏弥はコイン、俺はワインを狙う事にした。
どうやら、警備は薄いらしく、簡単に入る事が出来た。
そして、ワインを順調に手にいれ、ケースにしまう。
そして、最後の一本をとった時、警報がなり響いた。
「…やべー…。」
俺は端末を取り出して、夏弥に連絡をとった。
「ごめん、俺、ミスッタっぽい。先に戻っててくれる?」
『え…!RYU、それ大丈夫なん!?』
「なんとか逃げ切るさ。」
『…分かった。絶対、戻ってくるんやで?』
「ああ。」
俺は端末をきると、一つしかないドアをみた。
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