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「…所でRYUちゃん。」
「…なんだ?」
「いい加減、私と結婚しましょうよぉ!イタリアにくれば、同姓婚だって可能なのよっ!?」
「…黙れ。断る。ふざけるな。」
「あらあら、釣れないのねー。」
だから、こいつは嫌いなんだ。
ミー姉は中学の時の先輩だった。
俺が二年の時、ミー姉が転校してきたのから、始まったんだ。
********回想****
「わぁー!フランスと日本のハーフなんだよね?かわいー!お人形みたいー!」
「ねーねー、向こうはみんな金髪なの?」
「目、綺麗でいいなぁー。」
ミー姉が、言葉がわからず困ってたんだ。
それをみた俺が、通訳をしてみる事にした。
一応、ロマンス語とフランス語は少しなら話せたから。
俺がミー姉に伝え、ミー姉が言ってる事を皆に通訳してあげて、というのが休み時間の間、ずっとだった。
放課後になり、帰ろうとしていた俺だったが、教室前にミー姉がいたから、それをやめた。
「アノネ、アナタフランスノコトバ、ワカルデスヨネ?ワタシニ、ジャパニーズノコトバ、オシエテ、ホシイノ!」
片言でしどろもどろになりながらもお願いしてきたので、俺は教えた。
ミー姉は筋がよくて、すぐに日本語を覚えた。
それ以来、俺に執拗に懐き、あわよくば寝とろうとしてくるようになったのだった。
****回想終わり*****
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