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今日も俺と夏弥とミー姉は宝をコンプした。
自分達でも、凄い発展をした、と思える程、盗みの手際が良くなった気がする。
「よし。今回もなかなかだったな。じゃ、解散っつー事で。」
「はいはーい。じゃ、あたしはパパとデートしてこーよおっ!」
「うちは家に帰るわ。RYUはどうするんや?」
「ん?あぁ。俺は野暮用があっからよ。」
「そっか。じゃあね。」
「おう。明日。」
こうして、俺らは別れた。
俺が向かったのは、国立病院だ。
ここに、大切な人が入院しているのだ。
「うっす!元気にしてたかよ。」
「りゅうじゃないか!久しぶり。来てくれて、嬉しいよ。」
「ははは。悪いな。最近、忙しくてよ。…病気はどうなんだ?虎雄。」
「もう大丈夫。もう少ししたら、退院出来るって。」
「そっか。良かったな。」
「ありがとう。りゅう。」
虎雄。
それは、俺の親友だ。
もともと、女よか男の友達が多いのが俺で、虎雄はその中で、1番付き合いが長い。
そんな虎雄が入院した理由は、肺炎だった。
しかも、右足骨折のオマケ付き。
…骨折は、俺のせいでもあるけどな。
そんなこんなで入院している虎雄を、こうして定期的に見舞いに来るのが、俺にとって唯一の癒しだ。
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