中絶…その後。

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混乱の中、私は彼の隣に座った。 彼は言った。 「どうだった?何かあった?」 私は言った。 「妊娠してるって…。」 彼は言った。 「はぁ?嘘だろ!?生むの?俺は子供なんていらないから。」 私は彼の言葉に呆れ、そして私は言った。 「大丈夫。生みたくても生めないから。八週までに中絶して下さいって言われたの。私の体が危ないからだって。だから中絶する。」 そこに私の心はなかった……。 彼に言われた言葉が、私の心を壊した。 六週になる頃には、もう病院が決まっていた。 彼が中絶する病院を決めていた。 私は、腰の痛みやつわりに悩まされていた。 つわりが酷く食べ物が喉を通らず、食べられない日々が続いていた。 彼と私の関係は崩壊寸前だった。 彼は仕事で毎日遅く帰り、時には帰らない事もあった。 私はいつも一人ぼっちだった。 一人になれば、色々と考えてしまう。 「どうして気付かなかったのだろう?」 「もし、生めたとしても彼の子では生めなかったの?」 「他の人と付き合っていたら?」 私は毎日同じ事を考えていた。 彼とはいつも喧嘩していた。 私は、彼が何かを言ったり、彼が何かをしたりすると、怒りが込み上げてきて、爆発してしまう。 彼は言った。 「八つ当たりするなよ!お前が解らない。何をして欲しいのか、何を言いたいのか、今のお前にどう接したらいいのか……俺には解らない。だから、帰って来るのが嫌なんだ!」 私は自分でも解らなかった。 八つ当たりなのかもしれない。 一人になりたかった。 でも……側に居て欲しかった。 「側に居て欲しい。」 私は言った。 「お前の側にはいたくない。八つ当たりされるから。」 彼は言った。 私は、泣き崩れ……彼は、部屋を出て行った。
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