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啓太が静かに目を覚ます。
と、ベットに顔を伏せて眠っている愛美がいた。手は離れていなかった。
啓太は体を傾けて、もう片方の手で愛美の髪に触れた。
「ん………」
愛美は目を覚ますと、すぐ近くに啓太がいた。
「おはよ……」
啓太は冷静に挨拶をする。
「おはよぅ……具合は、どう?」
愛美が伺うと啓太は頷くだけだった。
「?」
愛美は不思議な顔を浮かべる。その間も啓太は、愛美の髪を撫でていた。
「今日は日曜日だ。このままで居て」
啓太は、そう告げた。愛美は、ただ頷くだけだった。
その返事を聞くと啓太は、優しく微笑んだ。
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