始まり

11/11
21人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
啓太が静かに目を覚ます。 と、ベットに顔を伏せて眠っている愛美がいた。手は離れていなかった。 啓太は体を傾けて、もう片方の手で愛美の髪に触れた。 「ん………」 愛美は目を覚ますと、すぐ近くに啓太がいた。 「おはよ……」 啓太は冷静に挨拶をする。 「おはよぅ……具合は、どう?」 愛美が伺うと啓太は頷くだけだった。 「?」 愛美は不思議な顔を浮かべる。その間も啓太は、愛美の髪を撫でていた。 「今日は日曜日だ。このままで居て」 啓太は、そう告げた。愛美は、ただ頷くだけだった。 その返事を聞くと啓太は、優しく微笑んだ。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!