2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
九十九里浜
今日はこれから九十九里に行く事になっている。
まり子の子供のりゅうも一緒だ。
俺はメールをすると 二人をむかえに行き車を九十九里へと、走らせた。
快晴の海に着き 俺達は水平線を見ながら、身を寄せた。りゅうが海辺で、はしゃいでいる。
まり子が19で生んだ子は7才になっていた。
「ねえ、あなたには、色々な事を教えてもらったわ」
「そうかなぁ」
「きっとこれから先、私の約に立つわ」
「そう成るといいな」。
「成るわ!」
帰りの車で、りゅうが追い越して行った一台のバイクを見て「カッコイイ」と叫んだ。
「りゅう、お前バイク好きか?」
「うん、大きくなったら俺ものる」
「そうか、じゃあ、お母さんに心配かけないように、乗れょ」
「うん」
りゅうは、我子のように、俺になついている。子供が三人とも女の子の俺にとっては、たのもしかった。
それと同時に、俺は、男の根性と本当のやさしさを、少しづつ、叩き込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!