3/14
前へ
/252ページ
次へ
っていうか、バイト探そうかなあ。親からの仕送りはあるけどやっぱりバイトしないと、キツかったりする。 今日の帰りにでもバイト探してみようかな。でも、光と一緒にいる時間減っちゃうし……。なーんて考えていると声が聞こえた。 「あ、薮さんおはよ」 「薮おっはー」 教室に入れば伊野尾に続き有岡が挨拶をしてきた。 「……………お、おはよ」 「うぉお! 薮さんが挨拶くれたよ」 なんて伊野尾ははしゃいでいる。 「あのさ…いいバイト知らない?」 「え?いきなりどうしたの?」 俺が勇気を出して話しかけると二人は、驚きながらも笑みを浮かべた。 「バイト…、した、いんだけど…。いい、場所知ら、…ないかと思って」 「んー、俺と同じ場所でバイトする?ただの喫茶店だけど」 「え、伊野尾と?」 俺が嫌そうな顔をすると伊野尾は苦笑いをした。 「じゃあ今日下見行かせて」 俺が冷たく言えば冷た~い なんて言いながらいいよと笑ってくれた。 「え、俺も行きたい!」 「何、大ちゃんもバイト探し?」 「そーゆ訳じゃないけど…」 なんか分からないけど、俺の勘なんだけど有岡は伊野尾が好きなんじゃ? 「おはよーみなみなさん」 光が変な挨拶で教室に入れば今までで散らばってた人たちが一気に集まって騒がしくなった。 「お前おそ」 「ごめんごめん、こう、や じゃなくて……寝坊しちゃった(笑)」 光の奴め…宏太が煩い!とか言おうとしただろ…。光のバカ同棲バレるだろーが。
/252ページ

最初のコメントを投稿しよう!

858人が本棚に入れています
本棚に追加