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「起立、気をつけ、礼」
俺にとってつまらない学校が終わる。椅子をガタガタと音をならして、立ち上がる。
やっと終わった、だの、今日カラオケな、だの友達同士の会話が教室には繰り広げられる。
まあ、家にいたって学校にいたってつまらないのには代わりないけど。俺は、何のために生きてるんだろうって何度思ったんだろうな……。
だって、家に帰れば、勉強しろ!宿題しなさい、そう言われ家庭教師をつけられる。
テレビを見る暇さえゆっくり音楽を聞く時間もDVD観る時間もない。自分の時間なんて全くと言っていいほどないのだ。
ガチャ
「宏太くんお帰りなさい。」
「……ただいま」
「宏太くん、今日はすぐ先生いらっしゃるから。でね、先生を変えてもらったの。美人な先生だからね」
「あっそ」
毎日同じような事ばっかで俺は何のために何をするために生きてるか分からない。
俺は何のために生まれてきたの?
問いかけても、誰かが答えてくれるわけじゃないけど。
ってか別に綺麗な先生なんかにしても何も思わないし。高校生なのに恋人とかどうでもいい俺は変なのかな?
ピンポーン
「あ、初めまして」
「裕佳梨先生是非宏太をお願いします」
「はい。
宏太くん、よろしくね」
「どうも」
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