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薮Side
「ん………」
鳥のさえずりで気持ちよく起きれた今日
。なんか清々しい。でも、小説の一節にあるような、カーテンの隙間から差し込む光はなかった。シャッターによって遮られている。
シャッターあげてれば、最高の朝なのに、なんておもった。
「いったΣ」
体を起こし歩こうとしたとき、腰に痛みが走った。
そっか、昨日光と//
「宏太おはよ」
「ひか、ひか…ひ、…ひかひ、光おはよっ
はは、ハハハ」
「なにキョドってんだよ(笑)」
光を見たら昨日を思い出して顔が一気に赤くなった気がする。だって、俺変な声いっぱい出しちゃったし…。
「いってぇ…」
「大丈夫?」
俺が腰を押さえると光がすぐにかけよってきた。
「お前激しすぎんだよチビ」
「ち、ち、チビ!?宏太よりは小さいけど普通だからねぇ!!」
「うっさい黙れ禿」
「禿じゃねえよ。お前こそガリガリガリ…もっと太れ!」
「食べたって太らないんだもん。」
「がりのっぽ!」
「ちび禿!」
「ガリガリガリのっぽ」
「ぶぁーーーか!」
光がなんだかムカついて俺は先に学校に向かった。だ、だってぇ俺が悪いのは確かだけど面と向かって話せないよ…。
昨日の事が、フラッシュバックする。光がカッコよすぎて俺は天にのぼってしまいそうだ………。
まぁ、どっちにしろ一緒には行かないけど。っていうか、あんなんでムカついてるなんて超子供じゃんかよ…(泣)
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