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中学3年生、始業式の朝。
私はいつものように、親友の花ちゃんと学校に向かっている。
花ちゃんは、同じ剣道部で部長をしている。
「また、同じクラスになれるといいね」
「そうだよねぇ」
なんて、誰もがするような会話をしながら、まだ少し寒く感じる春の風をきりながら、自転車をこいでいた。
実際、同じクラスになれる確率は、とても低い。
花ちゃんとは、2年生の時、同じクラスだった。しかも1学年7クラスもあるのだ。
学校に着き、クラス替えの掲示板を見た。
「どこかなあ?」
「う~ん、多いから探すのが大変」
「「あったぁ!!」」
3年5組に私の名前があった。花ちゃんも一緒だ。
「やったぁ!」
「うれしい!」
花ちゃんと叫びながらピョンピョン跳ねた。
中学最後の一年間、親友と同じクラスになれるなんてホントに幸せだ。
私達は、最高の気分のまま教室へ向かった。
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