第二章 ~ 異世界からの来訪者 ~

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「良いから『まほろば』の話を進めなさい!」 圧倒的殺意を抑えながら、再び模果の鉄槌がキャットの頭部を直撃したのだった。 「さっき『まほろば』って、君が住んでいる世界と言っていましたね。 どんな世界なんですか?」   横道にそれてばかりいるキャットの話に、痺れを切らした途智が先を促した。 「そう、俺様たちが住んでいる世界なのですぞ。 とても美しく穏やかな世界なのですぞ。」 「どこにあるんですか?」 おずおずと興味深そうにたずねる那水。 「『時間と空間の狭間』にあるらしいですぞ。」 「なんだよその『らしい』ってのは。」 すかさず或斗が突っ込んできた。 「フム、長老様がそう言っていたのですぞ。 俺様には何のことかわからないですぞ。」 困ったように…いや、他人事のように両手を広げて語るキャット。 「それでその勇者ってのはどこにいるんだ?」 キャットの態度にあきれた表情を浮かべる或斗。 「何を今さら言っておられるのですか? マイブラザー。」 「……。」 「……。」 熱いまなざしで見詰め合うキャットと或斗。 「どういう意味だ?」 「あなた方が勇者様でございますぞ。」 シレっと言ってのけるキャット。 「……。」  
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