第二章 ~ 異世界からの来訪者 ~

4/38
前へ
/799ページ
次へ
4人の目が点になる。 「え…と、今なんと?」 怪しい猫に怪しい話、空耳だと信じたくなる気持ちもわかる。 しかしそんな心内を察することなくキャットは言葉を続けていく。 「俺様の『妖力』によって作り出された試練に打ち勝つだけの順応力、そして判断力。 正に俺様が探していた勇者様なのですぞ。」 「なに勝手なこと言っているんだよ。それにその何とかとかいう世界についてだって、よくわかんないのに『はい、わかりました』なんて言えるわけないだろ。」 或斗が激しく抗議する。
/799ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加