認めてほしい

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自分でもわかっている 自分が一番わかっている 自分がいけないということを 何よりも、自分の態度が影響しているということは重々理解している わかってる わかっているのに…… 僕は、弱虫なのだ。臆病者なのだ 頭では前向きになっても、それを行動に移そうとするのだが、出来ない 怖くて出来ないのだ それが……今、こうした状況を招いている 正直に思うのだ。不幸な性格になってしまったと 無駄な感情が前に前に出てしまう為に、僕は行動出来ずにいる 馴れ馴れしい態度は良くないと、自分という性格を内に引きこもらせてしまう 他人から見ると、それはそれは嫌なものだそうだ 仲良くしようとしない、うじうじした奴だと思うのだ 自分はそんなつもりはなくとも、相手の思うところはそこに繋がっていく 自分の思いと相手の思いとの乖離は、とても大きい それが故に、僕の感情はどん底へと突き落とされる 慟哭したいぐらいに、突き落とされる そして思った 僕は、何がしたいのだと 怖いあまりに何も出来ないくせに、何もしていないのに 拒絶されたことに、絶望する あまりのご都合主義に呆れてしまう 全て、受け身で生きてきたツケが回ったということなのだろう そして、それはもう直しようがない状況になってしまった もう、戻せない だから…… だから僕は…… こんな自分を、終わらせてしまいたいと思うのだ 現に、僕はそうしようとしていた そう、最後まで逃げていたのだ 逃げて逃げて逃げまくっている でも それはとても悔しい 悔しくてたまらない だから 僕は、変えようと思う もう何を言っても駄目ならば、駄目でないようにするだけのこと みんなが認めるようにしてしまうだけのこと 怖くない どうせ、同じものを背負うだけさ さあ、始めようか 新世界への導きを……
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