ハナ

2/2
前へ
/19ページ
次へ
俺の名前はハナ。 巷じゃちょとばかし名の知れた暴走族『牙兎鱗愚(ガトリング)』の頭張ってるもんだ。 暴走族の頭ってのはなかなか悩みも多くてよ… 部下の構成員のこと… シマ争ってる敵のこと… 何より悩んでるのが俺の本名だ。 ま、それは置いといても最近じゃクリーチャーも出てるとか?まぁ俺には関係の無い話だか… とにかくいろんな悩みの種が毎日のように俺の元へ届く。 今日もまた… 構成員『総長!大変です!』 シマ争いの件か…? ハナ『何だ?』 構成員『さっき総長のマンション前を通ったんですが…なにか揉め事起きてるみたいで!』 ハナ『なに?詳しく聞かせてみろ。』 構成員『はい…何やら物々しい雰囲気で…窓ガラスは割れているわ、叫び声のようなものまで聞こえてきて……ちなみに総長は何階に住んでいるのですか?』 ハナ『…俺は6階だが…』 構成員『……!俺の見間違いじゃなきゃ6階の角部屋でしたよ。総長の部屋は…』 ハナ『………の……や…』 構成員『……は?』 ハナ『俺の部屋じゃねーかぁッ!!』 まさか…泥棒が…? いや…他のシマの奴が奇襲を仕掛けた……? …違いない! ハナ『全軍集合!!これは敵の奇襲だ!牙兎鱗愚の兵隊2000をもってこれを返り討ちにしてやろうぞ!!』 構成員『お…おぉーー!!!』
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加