昭如(アキユキ)

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例え五体満足に生まれたとしても、三歳まで生きられない事も多い。 感染症を主とした病気。 まだ幼く弱い子供には対抗する力はなかった。 そのために、崩壊した国々が賛同して作られた制度。 〔子供を守り、出生率を高める〕 もっともらしく聞こえる。 子供が生まれ育たなければ、いつか人類は滅びる。 そう考えれば、実に良い。 けれど実際はそんな優しいモノではない。 子供の出生率を上げるには、女は必要不可欠だ。 妊娠出来る女は隔離された施設に収容され。 一生その中で生きる事になる。 言わば、子供生産機だ。 妊娠は体外受精で行われるため、自分がどんな男の子供を身篭ってるかわからないのだ。 それが不可能になるまで続く。 妊娠出来なくなれば、生まれた子供達の養育係に回されるだけ。 生まれたのが女の子であれば、一生男とゆう生き物を知らずに育てられ。 その日がくれは、知らないモノを体の中に植え付けられ。 その行為が妊娠と教えられる。 だから生まれてから死ぬまで、外の世界を知らずに。
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