第2章『ときめき』

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やがて12月に入ると… クラスのなか ―――いや 学校全体が恋愛の渦に 色を染めた 気付けば手を繋いで 下校するカップルも少なくない… 『なんかみんな―― 展開はやいな…』 いままで付き合った 経験がない僕… ちょっと羨ましくかんじたりもしたけど… でもまだ… その…恋愛? 興味が薄いというか… 人を好きに思う気持ち? その感覚が… ―――――今一微妙で う…ん ドキドキ感とか そう… 『トキメキ』を感じるってやつが自分にはまだ無かったんよな… だからかな… 幸せそうに寄り添うカップルの姿をみて 少し不思議に感じたりもした… 『いちゃつきすぎだろ!気持ちわりーな』 …みたいな感じ? ―――そう思っていた 俺、思春期てやつ? 遅れてんのかなぁ… とにかくいまいち解んなかったなぁ… それより12月は やばいね~ クリスマスが迫ってるせいか… クラスのあちらこちらで恋愛話しが後をたたなかった 明日は誰々の紹介がどうのとか… 来週の日曜日はコンパがどうとか… なんか話しに乗ってかないと仲間ハズレになっちゃいそうでさ… 『女の子とカラオケ?あっ俺も行く!』 ――とか たいして興味なくても 言ってみた(笑)
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