第1章『優しい雨』

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第1章『優しい雨』

小説 『恋愛load』~ガラスの恋    小説クリエイター gin hanatuki     華月 銀  第一章『優しい雨』 ザザ―――    ザザザ――――   平成22年3月2日… 『外から聞こえる雨音』 窓の外は…    ―――雨 静かに降り続ける雨… ―――それは なんとも… 『優しい雨』である ザザザァ――――    はぁぁ… 深いため息1つ… しばらく俺は ずっと外を眺めていた… 肌寒い風にひと風あたると… ―――ふと我にかえった 携帯を手にとり… ブツクマークから  ―――mixiを開いた ああ…俺 今日もmixi… 何回開いてるんやろ… またかよ… 誰なんこの… 『春樹』って奴… そう僕は 『過去の思い出』… いや思い出とは違うか… ただ単に… 前の彼女の影を追いかけ そして『未練』を ――ひきづっていた 前の彼女のことを 未だに… 未練がましくただ…  『追っていた…』 追っては彼女を思い そして心を ――――痛めた 必要以上に 心を痛めた… 思えば思うほど えぐるように… ――――――心が痛い 堕落な恋ほど苦しいものは無い… 人間皆… ―――心は『ガラス』 失恋した深い傷を埋める事など… そう簡単にはできない 人の心は… ―――そう強くはない まさにガラスのように 割れやすい心を持つ… 純なほどに透き通る心はガラス 思い詰める心を俺は 無理に押さえ ただ呆然と ――雨を見つめた ただひたすら見つめた 降り続ける雨… 夜中に降り続ける 長時間一定の ―――この静かな雨 こんな雨が降ると… なぜか俺… ―――心が切なくなる そしてなぜか… 急に目が覚めては… 今日みたいに… この雨に気付く… 敏感にも心が… ―――それを感知する 目や耳よりも先に… でも…この雨 この… 『優しい…雨』 俺は嫌いじゃない いつか荒い流してくれるよな… きっと… 砕けてしまった ――――この俺の 『ガラスの心』をさ… ああ…くそっ …時間を戻したい マジになるといつも ……砕けちまう 何度も砕けちまう 本当に… 今……『心が痛い』
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