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里菜に帰ってもいいか聞こうかと思ったけれど
楽しそうにバドをやっていたから
近くに居たバド部の友達に一言言って体育館を出た
すると
「どこ行くの?」
‥‥‥へ?
体育館に入ろうとしている男子に
すれ違いざまに声をかけられた
あたしは顔を上げて
その声の主を確認した
「あー!あの時の!」
「とうとう見つかっちゃった♪」
そう。
その男はあの時の‥
駅のホームでの謎の男だった
「同じ学校だったの!?」
「うん。クラスはすごーく離れてるから
会うことはほとんどないけど
君、有名だから知ってた♪」
「おい、お前この女と関わるのよせよ」
隣に居た男子が小声で言った
「え?何で?」
「何でってお前も知ってるだろ?
こいつの色々な噂」
「噂は噂。
俺が経験した話じゃないなら
決めつけることはできない。
お前は経験したんか?」
「いや、してないけどみんな言ってんじゃん‥」
「だから、みんなが言ってたって自分が経験してなかったら
決めつけることはできないだろ?って」
「あ~もういいよ
好きにしろー」
あたしのことをここまでかばってくれるなんて
正直すごく驚いた‥
てゆうかあいつ
あたしを目の前にして
堂々と悪口言い過ぎ
「じゃあ俺も部活あるから行くわ!」
「う、うん!」
その男はバドのラケットを持っていた
「バド部なんだ‥‥‥」
そしてあたしは帰宅した
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