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「ただいま~」
家に着きあたしが言うと
「ん??」
お母さんが不思議そうな顔して
あたしを見た
「なに?」
「え、あんたがただいまなんて言うの
珍しいと思って」
「‥‥別に!」
あたしは自分の部屋に行き
制服からスウェットに着替えた
ブーッブーッブーッ
携帯のバイブが鳴る
「ご飯食べるの?」
お母さんからの電話だ
「食べる」
そう返事をして電話を切りリビングへ向かった
「最近どうなの?」
あたしがご飯を食べていると
ソファーに座りテレビを見ながら
お母さんが聞いてきた
「え、別に。普通」
あたしのこの淡々とした話し方は
絶対母親の遺伝だと思う
「そう。
でも何かいいことあったでしょ?」
「なんで?」
「ただいまなんて機嫌いいときにしか言わないし
ご飯のおかずが焼き魚とかだと
いつもは文句言ってコンビニ行くじゃん」
「別に!なんとなくだよ。
焼き魚嫌いじゃなくなってきたし」
「へぇ。
食べ終わったら食器洗っておいてね」
「はぁ~?
こっちは疲れてるんだけど!」
「はぁ~?じゃないよ。
部活もバイトもしてないで
よく疲れてるなんて言えるよな!
いいからやれよ」
「ったくウゼェな
はいはいはいやりますよ!」
あたしはサッサと食べ終わらせ
食器洗いをしてお風呂に入り
自分の部屋に戻った
家に帰るといつもこうイライラする
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