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あたしたちは3年生になった
健太とは仲良く続いていた
付き合ってすぐにあたしはバド部のマネージャーになった
少しずつ男友達もまたできるようになってきた
夏休み―
3年生にとって最後の大会が始まった
部員みんなが緊張している中
健太はテンション高めでふざけてばっかりいて
みんなのことを少しでも和まそうとしていた
でもあたしは気付いてた‥
本当は健太も緊張し過ぎていること‥
だっていつもだったら
タオル忘れたり飲み物忘れたりしない
それに顔見ていれば分かる
ふざけていても顔が強ばってるよ‥
「健太!」
あたしは健太の元へ行った
座ってシューズを履いている健太の背中をさすりながら言った
「健太はデキる子^^
てかあたしがついてるんだから大丈夫でしょ^^?」
「あったり前だろー!大丈夫^^」
そして試合が始まった
ダブルスでは完敗し
シングルでは惜しいところまではいったが
次の日に繋がるところまではいかなかった
学校までのバスの中‥
女子部員はみんな号泣
男子部員も何人か涙を流している人がいた
あたしも泣きそうだったけれど堪えて顧問の先生を呼んだ
「先生、みんなに一言いいですか?」
「あ‥あぁ。
バスの中だから気をつけろよ」
あたしは前方に立ち振り返りみんなの方を見た
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