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左隣にはちゃんと表札があり、安藤って書かれてる。
仲良くなれそうな人がいいな。
俺はそんな期待を持ちながら、インターホンを押した。
すると中から女の人の声が聞こえた。
「はいは~い?あなたは誰かしら?」
髪の気を後ろで縛っている大人っぽい女の人が出てきた。
大人っぽい女の人なのに天然そうなのは何故だろうか。
てか、ほのぼのとしたオーラがにじみ出てるよ。
「あなたは誰かしら?」
「あっ、隣に引っ越してきた中村です。これは洗濯石鹸ですけど…」
「あらあら~わざわざありがとね?」
「はい」
なんか掴みどころのない人だ。
まぁ仲良くなれそうだからいいか。
「まぁ立ち話もなんだから家の中入って」
「えっ?」
「彩美ちゃんも喜ぶからね」
俺は安藤さんに腕を掴まれ、家に引き込まれた。
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