第1章:ラブコメの転校生って大抵、イケメンかかわいい子ばっか

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「じゃあお世話になりました!」 俺は茜に頭を下げた。 茜は俺の育て親でこの児童施設の管理人だ。 まぁ要するにここの親ってことだ。 今日は俺が施設を出ていく日だ。 本来は高校に入学すると同時に出ていく予定だったが、金とみんなが心配だったから今まで残っていた。 そんなこんなで6月の末の今までお世話になっていた。 「頑張ってくんのよ!!」 この茶髪のロングヘアーでアイドル顔負けの美貌を持つ人が山本茜(やまもとあかね)だ。 まぁ口調と口にくわえてる煙草のせいでヤンキーにしか見えないけどな。 「あんた、今失礼なこと考えたろ?」 「…きっ、気のせいだろ~?」 「あんた、顔に出てるわよ?」 「なっ!?」 俺は思わず顔を隠した。 「失礼なこと考えたのか…死ぬか?」 「あっ、えーっと……んじゃあ俺行くわ!!」 俺は恐怖のあまりその場から逃げだした。
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