第1章:ラブコメの転校生って大抵、イケメンかかわいい子ばっか

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「全くおっかねぇな…」 茜のせいで余計な体力を使ったな。 全くヤンキーもどきなんだから仕方ないだろ。 「てか、ここはどこ?」 あっ、やべっ!! マジでどこだよ!? あまりにも必死に走ってたからわからなくなったよ… 「…まぁいいや」 気にすることは後回しだ。 それよりもこの空腹感を満たさないと… その時、ポケットに入れていた携帯が鳴り始めた。 「はいはい…っと…もしもし?」 『もしもしじゃねぇ!!今すぐお前の新居に来やがれ!!』 「このうざさは灰川彰(はいかわあきら)じゃないか!!」 『うざいって言うな!!』 「正確にはうざさだけどな」 『んなことはどうでもいいから早く来やがれ!!』 なんでコイツはこんなに怒ってんだ? あっ、今電話してる馬鹿は……まぁ親友?の灰川彰だ。 特に紹介することはないから以上! 「まぁ今から行くから落ち着け…チビ」 『…おい?今チビって言ったな?今チビって言った――』 ピッ 「よし!新居に行くか!」
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