第1章・ネコートちゃん

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(つづき) 「ご主人様、お手紙来てたニャ🐱」 「手紙?誰から?」 Shinは訝しげに、ハンクの手にした手紙を見た。 とりあえず受け取り、差出人を確認してみる。 「……げ」 「ご主人様?🐱」 Shinは手紙をハンクに返すと、足早に自室に向かった。 (ヤバい、早く隠さなければ❗) 何かにせき立てられるように、ベッドの下へ潜り込み、雑誌の束を取り出す。 「とりあえず屋根裏へ……❗」 「忙しそうね」 Σ(゚□゚;) 鈴を鳴らしたような声が、突貫作業中のShinの背後で響いた。 「予定より1日遅れちゃった。心配した?義兄さん」 ギギギと、背後を振り返るShin。 そこには、もう会うはずのなかった義妹の姿が。 「や、やあ。ずいぶん早い到着だなsizuku(しずく)」 「早い?手紙読んでないの?明日到着予定って書いたはずだけど」 当然読んでない。手紙はさっき、ハンクが集会所で受け取ってきたばかりで、しかもShinは差出人しか確認していない。 それを察したsizukuは、溜め息をひとつ零すと、ベッドに腰掛けた。 「わたし、ハンターになったから、しばらくポッケ村に住む事になったの。それで、どうせなら義兄さんと同居するって内容を、手紙に書いて送ったのよ?」 「(^-^;)……なんだって?」 「だから、ハンターになったから同居するって」 「ええっ⁉無理無理❗」 Shinは慌てて拒否の意思を示したが、sizukuは笑顔でこう言った。 「認めないとソレの内容をマリーちゃん達にバラします❤」 その指先は、Shinの手にした雑誌に突き刺さっていた。 (さらにつづく)
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