第1章・ネコートちゃん

14/50
前へ
/220ページ
次へ
(=⌒ 初めてのポッケ村、朝・side:sizuku ー⌒=) 朝。目が覚めると、わたしは隣に寝ている義兄さんの唇にそっと…… (ガバッ❗) 「あら、おはよう義兄さん」 「い、今すっげえ身の危険感じた❗」 「そうなんですか?」 わたしは、寝袋で転がった義兄さんににじり寄ると、続きを、 「や、やめんか❗」 さらに転がり、わたしから逃げる義兄さん。 「もう、なんで逃げるんですか」 「最低限のモラルを守るためだ❗」 まただ。義兄さんは変なところに律儀というか。世間の常識なんて、わたしたち兄妹には関係ないと言うのに。 「おはようのキスくらい、みんなやってますよ」 「おまえはそれで済まないだろが❗」 「うふ。義兄さん、カラダは正直ですね」 「ば、バカっ❗これは生理現象だ❗」 義兄さんは、慌ててわたしに背を向けました。 相変わらず可愛いですね。 「わたしは今日、ネコートさんのクエストに行きます。義兄さんはどうするんですか?ソレの処理?」 「1日の予定が自慰って有り得ないだろが❗オレもネコートちゃんのクエストやってんだ❗」 ピクッ。 そう言えば……ネコート"ちゃん"? 「ネコートさんを"ちゃん"呼ばわり?……まさか義兄さん、ネコートさんと⁉」 「有り得ねーからっ‼」 慌ただしい朝の締めは、義兄さんの絶叫でした。 (初めてのポッケ村、朝・side:sizuku、終わり)
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加