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(=⌒ ハンターズギルド見聞録・side:sizuku ー⌒=)
わたしはネコートさんを訪ねると、開口一番こう言った。
「義兄さんとは、どういう関係なんですか?」
「か、関係?依頼の仲介と請負人の関係だが?」
うろたえている。
彼女は何かを隠しているのでは?
「前に抱き合ってたの見たぜ~」
「こ、これ加工屋❗誤解を招く発言は慎め❗」
だ、だ、抱き合っ…❗
わたしは、横から飛んできた軽そうな男の重い一言を聞いて、我を失いかけました。
ですが、ネコートさんへの敬意が、わたしを思いとどまらせました。
でも、糺したいとは思うわけで。
「ネコートさん、それはどういう事ですか⁉仕事で抱き合ったりしませんよね💦⁉」
と、ややハイトーン気味で、ネコートさんに迫ってしまいました。
「ええい、冷静にならんか❗あやつが、わたくしをからかっておっただけだ❗」
……むむ。
それは、充分納得できるかも。
まあ、よくよく考えれば、人とアイルーが愛し合うなんて有り得ないわけで。
どうやら、少し冷静さを欠いていたみたいです。
わたしは謝罪する事にしました。
「申し訳ありませんでした。少し、冷静に考えるべきでした」
すると、ネコートさんも姿勢を正して言った。
「ふむ、誤解が解けてなにより。お義兄さんを大事に思うその気持ちは、悪くはないと思うぞ」
ネコートさん……
ああ、やっぱり立派な方です。わたしが失礼を言ったにも関わらず、咎めるどころか褒めてさえ頂けるなんて。
「ありがとうございます」
わたしは改めて、ネコートさんを尊敬しました。
(つづく)
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