第1章・ネコートちゃん

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(つづき) さて、今回はネコートさんのクエストをこなした後、集会所へ赴きました。 少し、ほったらかしにしてたからなあ。 「あ、いらっしゃいsizukuさん」 下位クエスト窓口のマリーちゃん。わたしと年が近くて、友達感覚で話せる人です。 ただ…… 「こんにちはマリーちゃん。今日は聞きたい事があるんだけど、いいかな?」 「はい?」 「義兄さんとはどんな関係なんですか?」 「は……?」 質問の意味が解らなかったようだ。マリーちゃんは、口を半開きにして固まっている。 わたしは、噛み砕いて質問してみた。 「1、義兄さんとは友達。2、義兄さんとは知り合い。3、義兄さんとは全くの他人。どれ?」 「あ、えっと……」 ようやく理解したマリーちゃんは、答えようとした。 ……が。 「4、義兄さんとは恋人❤が抜けてるわ、sizukuさん」 横槍が入りました。 上位クエスト窓口担当、ネリーちゃんです。 むう~っ。 確か彼女は、義兄さんが一番手を焼いている人物でした。 もしかしたら、一番の危険人物かもしれません。 わたしは、矛先をネリーちゃんに変えました。 「その選択肢は必要ない、と思います」 「そうかな~」 むむむ~っ。 挑発してますか?バトル開始なのですか? 「あの、sizukuさんは今日、それを聞く為だけにギルドへいらっしゃったの?」 ネリーちゃんと火花を散らしてたわたしに、マリーちゃんが窺い見るようにして言った。 ……下位クエストを進める為に、わたしは此処へ来たハズだった💧 質問は序で(ついで)、のはずだったのに。 我ながらアホですね。 (さらにつづく)
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