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「おい!逃げるぞ!」
レインはその叫びで我に返った。そう言ったのはレインの親友フランだった。
後ろを振り向くと、ここ安全区域にいるはずのない魔物、ウルフが今にも襲い掛かってきそうな威嚇をしている。
二人は一目散に走り出した。周りにはたくさんの人が魔物に襲われている。
「何だよ!何が起きて――
「知らねーよ!でも今は逃げるしかない!」
フランはレインの言葉に苛立ちながら言った。
後ろからはウルフが追い掛けてきている。それを見たフランはレインを横目で見て言う。
「どうする…戦えるか?」
フランのその問いに、レインは引きつらせながら口をゆるめて答える。
「魔法だけで戦えるかな?」
二人は一言だけで戦うことを決心したのか、戦うためにとまろうとした。その瞬間目の前から新たなウルフが襲い掛かってきた。
「やべっ!」
レインがそう言った瞬間、青い制服を着た赤い髪の女性が現れ、そのウルフを持っていた剣で一降りにして倒してしまった。
後ろを見ると、同じ制服を着た青い髪の男がすでにウルフを倒して立っていた。
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