ずっと一緒にいたかった

光

チューブを抜いた後、新しいチューブに潤滑剤を塗り

わが子の頭を動かないように押さえ

小さな鼻の穴からチューブを差し込みました。

と、同時に翔君は嫌がり、激しく抵抗します。

もちろん泣き出します…。

１回で上手く胃まで到達してくれればすぐに終わるのですが

これが中々上手く行きません。

本来なら「チューブを飲み込んで管を進める」という感じですると上手く挿入できるのですが

相手は赤ちゃん。

「ごっくんして」と言っても無理な話です。

泣いて、ヒックヒックと息を吸うので気管の方へ行ってしまったり

鼻から入れてるのに、口からチューブが出て来たり…。

押さえ込み、泣き叫ぶ子に無理やりチューブを押し込んでいる…

「ごめんね、翔君。
頑張って！ママも辛いよう…。

いい子だから、すぐに終わるから、泣かないで」

そう言いながら、私も泣いていました。